《お役立ち情報》Vol17 慶應なら3人に1人強が人気企業に?!入試偏差値と採用の関係

早稲田、慶応、上智、同志社、明治、青山学院、関西学院の7校について調査。どの大学が人気企業に入りやすいのか?

2012-10-25 03.57.51
雇用コンサルタントである海老原嗣生さんが、有名私立大学7校についてホームページに掲載されている卒業生の進路を集計をもとに2012年に調査した結果によると、
人気企業への就職数では、トップは早稲田で1463人、続いて慶応の1394人、同志社716人、明治562人、上智406人、青山399人、関学326人という順になった。

卒業生の人気企業への就職率。1位は慶應22%

大学によって1学年の学生数は大きく異なる。だから、人数の多寡だけで「人気ランクの企業に入りやすいかどうか」は判断ができない。
そこで今度は、卒業生にしめる人気企業に入った学生の割合を見てみよう。こちらは、慶応22%、上智18%、早稲田15%、同志社13%、青山10%、明治8%、関学8%となる。
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大学院進学・海外留学者を除けば割合はさらに上がる。1位は慶應36%

さらに突っ込んだデータも作ってみた。卒業生の中には、大学院へ進学をしたり、海外に留学をしたりと、就職をしない人が多数含まれる。そうした学生を除いて、就職した学生のみに絞り、その中で何人が人気企業に入ったか。結果は慶応36%、上智27%、早稲田25%、同志社20%、青山14%、明治13%、関学10%となった。

慶應でも3人に1人だけ?

ここまで精査すると、就活をした場合、慶応なら3人に1人強が人気企業に入れることがわかる。

この話を聞いて「え? 慶応でも3人に2人は人気企業に入れないのか……」と暗くなるのは早合点だ。公務員や弁護士、会計士などの士業、研究者、教師、ランク外の外資やベンチャーなどを志望する学生だって多い。彼らを除いて、純粋に「人気企業を目指した人」に絞れば、入社率はもっと高くなるだろう。
学歴

シビアな学歴社会

ここに挙げた7校は、いずれも老舗の名門大学ばかりだ。なのに、人気企業への入社率では、7校のトップと下位で数字は3倍にも開く。そして、その順番は、ほぼ入試偏差値の順となっている。採用に学歴は関係ないという企業は多いが、データを見る限り、人気企業は偏差値にシビアに見える、と言わざるを得ない結果となっている。

 


人気企業に入れる大学は?
入試の偏差値に連動 海老原嗣生
2015/6/8 15:30
日本経済新聞 夕刊


 

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